帝釈山と丹生山    
報告者 佐坂茂美
ル ー  ト   新田辺―八幡東IC−(京阪第2・名神・中国・阪神)−箕谷IC−丹生神社前―地蔵石仏―丹生神社分岐―コルー帝釈山―コルー丹生山―妙要寺跡―(義経道)−衝原バス停―往路を帰る
山 行 日  2010年4月21日 天候  曇り後晴れ
参 加 者 CL:佐坂     SL:村上
男性:秋月、石橋、嘉手苅、北村、園上、西上、西川、守口、山口、遊佐、弓仲
女性:秋月、加藤、玉井、長野、西上、日野、吉津、堀一般
合計:21名   
 コースタイム  新田辺駅前(7:00)−丹生神社前(8:40)−地蔵石仏(9:00)−丹生神社分岐(9:40)−コル(10:10)−帝釈山(10:40/11:20)−丹生山(12:05)−明要寺跡(12:15)−衝原バス停(13:10/14:00)−新田辺駅前(15:30)
 
 山行報告 

関西百名山第2弾で義経道を通る帝釈山―丹生山を選んだ。 

前日20日は雨。 この報告書を書いている22日は雨。 山行日21日は曇りで始まり午後は青空も望める晴れ。 何故? 思えば今日も山口さんが参加してくれている。 正に、天照大神様のご利益である。 それに、往路バス内で西上さんから平成14年3月例会の山行報告書のコピーを頂いた。 このルートは下見もしておらず、前回の三上山では「道迷い」をやってしまった私にとってはわざわざコピーまでも準備して頂けるとは、誠に嬉しく、心強くしてくれるプレゼントであり、こんな先輩諸氏の心遣いはキャリアの短いものとっては有難いものである。 頂いた報告書をバス内で読ませて頂いた。 

丹生神社前バス停到着後、三上山山行時同様に村上SLのリードで準備体操を終え、9時出発。 参道入り口の石地蔵を見やり町石道を道標に従い直ぐに林道に出会う。 道標もしっかりしており下見をしていない私は内心ホットした。 事前に秋月新会長より教示頂いた先頭を歩く者の心得(後で聞けばこれは西上さんからの教えでもあったらしいが)を心で反復しながら班の最後尾の人、後続班の先頭を歩く人を確認し、班が千切れそうになれば意識して歩を緩めながらの歩調をとった。 昨年、同じく西上夫妻、藤富(慶)さんと丹沢、雲取に登った時の「後ろの人の息遣いを確認しながら歩行ペースをコントロールする」という教えは今も心に深く刻み込んでいる。 (オッとこれはよそ道に逸れそうだ。) 平坦な道に若干広い場所があり此処で衣服調整。 やがて丹生神社への分岐点を通るが立ち休憩も不要な程の参(山)道でありコルの地点で帝釈山へのルートを右にとると 最後の登坂となる。

10時40分、全く疲れもなく帝釈山山頂に着く。 南の方角に明石海峡、淡路島、大阪湾、その向こうに和歌山県までも望める270度程度(?)の眺望のきくこの場所で少し早めの昼食時間とした。 食後、何時もの如く集合写真撮影。 丹生山を目指して20分程度で分岐点(コル)まで戻る。 秋月新会長の希望もあり鉱山(銀)跡を探したが、これは鉱山道の傍らにあり、ルートが異なるため断念した。 シビレ山分岐を見送るり明要寺跡、丹生寺城跡、丹生神社と進み此処で暫しの休憩をした。 この頃から空から陽がさし始めうっすらと汗をかきながら下山ルート・義経道を歩く。 山ツツジも目の高さ当りで咲いて待ってくれている。

義経は資料によると鵯越で軍を2分し僅か70騎を率いてこの道近辺を西進したとか・・・。

 

1時過ぎ、下山地点の衝原の集落に到着。すぐ傍にある重要文化財日本最古の民家の一つである「箱木・千年家」を訪れる。 この入場料は300円、30人以上の団体は3割引き。 某先輩より21名の団体でこの割引率を適用してくれるようネゴを指示され、強引に合意して頂いた。 

そんなこんなを終え帰途に着く。 

新田辺着15時30分。 反省会の始まり。
 ヒヤリハット  なし
 
『帝釈山/丹生山』山行に思うこと
西川 榮冶

*両山は586m/515mと地元の里山甘南備山(217m)の倍以上も高い。でもバスでその

足元の丹生神社前まで行った事もあり、歩数計では、最近僕がやりだした甘南備山の早朝山行(16,000歩)より少ない14,000歩と軽めの山行となった。しかも、そのうえ、山行後には、500ml缶のビール1本とおつまみのお土産付きだから、なんだか得をした気分にもなり、大満足の山行となった。

 

1週間前よりPCでチェックしていた天気予報では、ずうっと、当日は雨となっていたが前日午後のそれでは、晴れでしかも20度を上回る温かい一日と急に予報が良くなっていた。当日の朝、まずは『山口お天気大明神様』のご威光の大きさに、心から感謝した。帝釈山山頂では、開けた南側に少々かすんではいたが明石大橋/淡路島(3日前に行ってきた)/和歌山辺りが眺められ、爽やかな気分の下で昼食を楽しむ事が出来た上に、一日中『石橋お花博士』の前後を歩いていたこともあり、単に周りの景色を楽しむだけのいつもの山行とは違った趣を味わうことが出来た。

 

*当日バスに乗り込むなり、CLの佐坂さんより、前回の三上山山行では、『ヒヤリハット』を起こしたので、今回はくれぐれも注意をするようにとの説明があった。そして午後2時先の阪神大震災にも耐えた箱木千年家住宅の見学を終えての帰りの時にも又、今回こそは『ヒヤリハット』はありませんでしたよね!!との念押しの発言があった。前回2度も道迷いという『ヒヤリハット』を起こした2班の班長が、他ならぬ僕であった。SLの村上さんより、今回の感想文を書くようにとの指示を受けた時、『もしかして前回の班長としての反省の意味合いを込めての指名かな??』と考えなおし、『それならばやむなし!!』とあえてお受けした。

410の教育部主催の『山での歩き方』セミナーに参加し、講師役の中島さんから教わった多くの一つに、『出来るだけお喋りをさけて静かに山行するのも大切なマナー』というのがあった。三上山での道迷いという『ヒヤリハット』の遠因の一つが、『お喋りと周りの風景に気を取られ過ぎて生じた注意不足から、サインボードを見落とし直進してしまった!!』だけに、山行中の各人の心の片隅に、この中島講師の教えを思いとどめてさえおけば、僕のパーティーが起こした、基本的にしてあってはならない、この種のチョンボが、今後は避けられるはずと思い、感想文を書くという僕にだけ与えられた今回の特権を拡大解釈し多くの先輩諸氏も、これをお読みいただいていることが分かりながら、あえて、感想文の最後に追記させていただきました。